下十枚山ー青笹山ー竜爪山 平成23年12月22日ー25日TOP BACK
コースタイム
1日目 静岡駅=六郎木バス停(泊)
2日目 六郎木7;00〜直登道分岐8;50〜十枚峠11;00〜下十枚11;35〜地蔵峠13;05〜15;05青笹山(泊)
3日目 青笹山7;15〜第2真富士山9;45〜10;40第1真富士山11;20〜15;30竜爪山(泊)
4日目 竜爪山7;25〜若山分岐8;00〜鯨池10;20〜10;35桜峠入口
六郎木バス停 この屋根の下にテント |
12月22日 暮れの飛び石連休は土曜日を休暇にして3連休になった。今年の1月に安倍峠から安倍川左岸陵線を南下して下十枚山まで到達している。この先を伸ばしたいのでこの連休に歩いてみることになった。 22日の午後に新幹線で静岡駅に降りた。バス停に行ってみると1時間近く待ち時間がある。年末年始の運行時間が張ってあり年の瀬を感じる。ラーメン、串揚げ、ビールで出発前に夕食を済ませてバスに乗り込んだ。梅が島温泉行きは今日は平日で17時15分のバスがあるが、休日は3時26分が最終となっている。アプローチに苦労する路線です。六郎木バス停で下りるともう真っ暗です。1月に来たとき工事中だった関の沢橋が出来て古い橋は取り壊されていた。バス停はきれいな小屋になっていた。、駐車場も一部がゲートボール広場になっていた。 ゲートボール用の物置の横に屋根つきのにテーブルと椅子があって一張り分のスペースがあったのでここにテントを張らしててもらった。 はんぺんの揚げ物で焼酎を飲む、安倍川の川音が響くいいロケーションです。 事故です、3時半にトイレに起きたとき寝ぼけてテントの張り綱に足を引っ掛けて、砂利でおでこをすりむいた。 |
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旧関の沢橋は撤去されていた |
12月23日 夜明けを待ってトイレの額の傷を洗い、テーピングテープで養生をしてから歩き出す。痛みがないがうっとっしいものでした。 新しい関の沢橋を渡り集落に入ると、人の姿はないが明かりが灯り、煙突からは煙が立ち上り朝の活動の始まりを感じる。寒さより温もりを感じる風景です。落合橋で左の沢に沿う道に入る。川は押し出された流木と岩石で荒れた模様、台風の影響だろう。 登山口手前の駐車空き地には車がない、今朝はだれも歩いていないのか。 おなじみの熊出没注意の看板から山道になる。 杉の美林だが暗い道だ。尾根の直登道の分岐で小休憩をする。」今日は下十枚山から始まるので十枚はパスです。峠に向かって歩くが終始植樹林の中で変化がない。3回わたる枝沢でちょっとだけ明るくなるだけです。3日の沢はいずれも水が流れていて水が取れました。最後の水場から40分もすると陵線の十枚峠に着いたのでバス停から4Lもの水背負ってくることはなかったと悔やむのでした。 前回来たとき確認したつもりだが進歩がありません。陰気な樹林帯が終わるとまもなく十枚峠に着く、やっぱり直登ルートの方がいいかもしれない。 |
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十枚峠 |
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下十枚の手前で 振り返って十枚山 |
峠は風もなく穏やかです、暖かいためか安倍川対岸の山稜や大井川流域の山並みも霞んでいました。 十枚山はパスしてすぐに下十枚山に登った。途中の笹原に出ると見晴らしがいい十枚山がこんもりと黒く盛り上がっている。 下十枚山(天津山)は十枚山より6mほど高いが展望はなく十枚山に名前と供に負けている。この先は初めての道です。 変形したブナの古木と笹の峰道はとても感じよく歩き安い。三角岩にぶつかるところで食事休憩をしながらこれか進む陵線を眺めるがやや霞んでいるのが残念です。急坂があったりちょっとした岩場が出てきたりするがおおむね笹の道で車道のようにきれいに刈り払われている。1650mの岩岳を通り過ぎる。芸術的に捻じれた老木を何本も見た。 アップダウンを繰り返して地蔵峠に着く。山梨県側にお地蔵様を祭った祠が立っている。石積みの土台に屋根が作られきれいにしてあるのを見ると地元の人の信仰が厚いように見える。静岡側には葵高原に降りる道がある。 単独の人がやってきたてテント泊だ話すと、ここからで下りるので余っている水を分けてくれる言ってくれたが、これ以上重くなってはばててしまうので気持ちだけ頂いた。
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下十枚山 |
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テン場によい 仏谷山 |
峠の先で中高年グループが下ってきた葵高原に車を置き周回するルートのようで、葵高原@〜青笹山Sの青笹山コースの案内板が青笹山までありました。地蔵峠がIでした。ハイキングコースとしてよく整備された道はさらに広くなって歩きやすくなった。仏谷山は芝の広場でテン場にいいところです。 細島峠からも葵高原に下る道が分かれている先ほどのグループはここから青笹に登って帰っていったのだろう。この先地形図で細島峠と思っていたところは陵線出会の案内があった。若者アベックがテント荷物ですれ違う、テン場を探しながら歩いていて、テン場適地を尋ねられたがこの先平地はいっぱいあると教えて分かれた。 左側に一ヶ月前登った篠井山の姿が見えて前方は開ける。静岡側に有東木の集落らしき物も見下ろせる。 青笹山の山頂も見えてきた。笹の切り開き道を登りきると山頂にたどり着いた。予定ではもう少し進んでテン場に使用と思っていたが時間オーバーでここをテン場とした。平らな山頂からは展望もよいはずだが西の方向だけが見える。東北は雲に覆われていた。 風が吹き向けると寒いだろうが今のところ無風、全く寒くない。夕日の沈むのを見ながら外で食事の支度をした。 夜は静岡の夜景がとてもきれいでした。甲府の町の明かりも見えました。 昨日は冬至、夜は長かった。 |
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青笹山頂の 夕日とテント |
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12月24日 朝方は冷え込み、テントも結露した。夜が長すぎて何回も起きた。3時過ぎにお茶を飲み、再び寝むる。5時過ぎに起きたが明るくなるまで待つ、6時になると漸く空が白ずむやっと行動開始する。カップめんと暖めたウインナーで朝食を済ませてテントを撤収中には朝日が昇ってきました。昨日は見えなかった富士山雲海の上に飛び出している。沼津の付近から朝日は昇った。 南西の方角は民間に霧がわきその上に大無間山、小無間山の高さだけがわずかに見えている。赤石岳、荒沢岳などは見えませんでした。山頂を後に南に下るとこれから行く真富士岳とその先が望められる。三保の松原の半島が細く張り出している様子が見下ろせた。ハイキングコースより道は狭くなるが歩きやすい道で鉄塔の立つ浅間原まで来た。ここから突然笹の覆いかぶさるトンネルを突き進むことになる。しっかりと踏まれているので間違うことはない。崩壊地に出ると富士山がよく見え、先々週に縦走した毛無山塊が見渡せ感激する。手前には篠井山も見えている。湯ノ岳に着くと、南アルプスが展望できるようになった。十枚、下十枚、青笹の3山が瘤のように連なって見えていた。 真富士山が見えるようになった。意外と尖った山だ。 第2真富士山で写真を撮っていたらトレランの人がやってきた。挨拶だけで走り去って行った。この方と後2回お会いすることになった。 オイ平の分岐点まで下る。雑木の快適道で第1真富士岳に到着した。
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青笹山の日の出 出発前、青笹山で 富士山をバックに |
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第一真富士山 |
第1真富士山は展望がいい、岩場で昼食をとる。富士山の裾からたなびく雲は愛鷹山塊を包み、伊豆半島に沿って伸びて半島の先端だけ顔を出しているのいる。陸地に寒冷前線が出来やすいのかな、などと思いながら見た。これから向かう竜爪山の双子峰まよく見えている。先ほど第2真富士であったトレランの人がやってきた。青笹山までピストンしてきたそうでその速さに愕いてしまう。地元の人でこの周辺や南アルプスなどほとんど日帰りで走っているとのこと、いろいろと情報を頂き、先に歩き出したがすぐに追い越された。 雑木林が植樹林になって手書きの案内板に一本杉と書いてあるところを通過する。地名不案内で案内板が読みきれないので若干不安になる。富士見山は結構展望よい、竜爪山も近くに見えるようになった。安部川が大きく蛇行し光っている。山頂の丸太のベンチで休憩する。 植樹りんの暗い道に変わり、駒引峠というところを通過する。この付近でトレランの人に会う、三度目です。なんと竜爪山まで行ってきたそうでこの人は只者ではない。俵峠?へ下りるといって走り去っていった。西風が寒くなってきた。
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第一真富士山での富士山 |
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竜爪の片峰 文殊岳 |
鉄塔の下を通り、穂積神社広場への巻き道分岐に着く。水が不足のときは穂積神社に下る予定だたが1泊分は残っていたのでを通過する。 穂積神社からの登山道が合うと富士山の眺望が出来る。今まで雲の中だった愛鷹山山塊を見ることが出来た。ピークらしくない薬師岳を通り過ぎ、文殊岳に着きました。一人が登ってきましたがすぐに戻って行きました。静岡、清水の街と久能山、三保半島、伊豆半島と見渡せる。伊豆半島の雲もすっかり取れて万二郎、万三郎の天城山も確認できる。また一人登ってきました、こんな時間でも静岡市民の裏山で人気の山なんですね。北西の風が吹いているので南側の斜面にテントを張った。 日が暮れると、清水、静岡の夜景がすばらしい。伊豆半島にもところどころに明かりが見えていた。町のイルミネーションでクリスマスイブの夜を過ごした。
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文殊岳から 清水の町と三保の松原 後に伊豆半島 |
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伊豆半島に日の出を見て出発 |
12月15日 寒くはなかったがテントは一部は凍ってバリバリでした。伊豆半島に朝日が登り、駿河湾を照らすと太陽が二つあるように見えた。 下山は牛妻の案内に従い南に下る、途中までは去年の1月に通った道です。 シモバシラ(しそ科の植物)の根元に氷の霜柱の真っ白な花が咲いているのを時々見かける 則沢への道を分ける、植樹林の中をどんどんと下りる。を鉄塔の下で切り開けて安倍川の流れと対岸が見える。 この付近も霜柱の華が見られた。前方には若山が見えている。 若山の登りにかかるとベンチがあるが前回のときは木の根元に桜峠への案内が置かれていたが、なくなっていた。ここから踏み後が薄くなるので案内板は貴重だ、ぜひ立ててほしいと思う。 記憶があったおかげでここは自信を持って左の薄い道に踏みこんだ。 ここからは初めての道になります。 しばらく行くとしっかりした案内が出てきて、しっかりとした道になった。 送電線の下を通過する。三角点のある小ピークを通り過ぎた。道らしき物が消えるところも尾根を忠実に下ると突然しっかりとした道に出た。どこかでロスとしたのかもしれない。
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若山と桜峠の分岐 正面の木元の案内板が消えていた |
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突然、茶畑に出る |
前方が明るくなり茶畑に飛び出すと、安倍川と第二東名高速道が目に飛び込む。 ここからは茶畑の作業道かは定かでない道を直線的に下る。再び送電線のところを通過すると今度はみかん畑に飛び出した。人の声が聞こえる。みかんの収穫中でした。みかん畑の斜面を強引に下ると東名高速で切り落とされた尾根の取ったに出て急な階段で車道に下りた。みかん畑から下りにはアメリカセンダングサが密生していて洋服のいたるところに実が刺さっていた。 取り払うのに一苦労する。 工事中の高速道はまだ開通していない、新静岡出口の標識が見える。鯨池も見えている。降りてきた尾根はこれから歩く予定の浅間神社の尾根とつながっていたのが高速道路のため切り離された形です。 案内もないので下に降りられそうな階段で下り、畑の中を横切らせてもらって漸く鯨池に下った。 釣り人が糸をたれていた。池の対岸から登る道を探さないと思いながら、自販機で暑い缶コーヒーを飲む。西風が冷たく強くなってきて進む意欲が低下した。一人旅はテンションが下がるともうだめです。今回はここまでとして 桜峠入口のバス停にでた。桜峠は切り崩されてしまったのだろうか。 静岡温泉 美肌の湯で汗を流して帰宅した。 第二東名と鯨池 左のこんもりした尾根が浅間神社へ続く |
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みかんの収穫中 モノレールを跨ぎ急斜面を下る |
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旬 みかん |
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